高いコストがかかっても必ず効果を得ることができるわけではない

マーケティングオートメーションは導入コストが高いだけに、効果に関しても確かな手応えを感じることができると期待してしまいがちです。しかし、マーケティングオートメーションを導入したとしても、「100%効果を得ることができる」とは言い切れないのが現実です。顧客が興味を持つコンテンツの作成ができなかったり、営業部との連携をとる際に認識の共有がうまくできなかったりといったことが原因になって、運用自体がうまくできないことが要因といえます。担当者がマーケティングオートメーションをうまく使いこなせていない場合も、効果を得づらい状況になるでしょう。クラウドサービスは業務の負担を軽減することもできますが、人の手でなければできない作業もあるため、運用担当者の高い技術と豊富な知識は必須です。

自社に合ったカスタマイズができない

クラウドサービスのマーケティングオートメーションには便利な機能がさまざまあります。しかし、カスタマイズが自由なオンプレミスタイプと比較して、クラウドタイプはあらかじめ使用できる機能が決まっているため、自社に合ったように細かなカスタマイズをすることができません。クラウドタイプには無料のものと有料のものがあり、特に無料で使用できるものに関しては使用可能な機能に制限がある場合が多いです。お試しとして導入してみるという場合を除いて、自社に必要な機能を揃えることができない点はデメリットになります。しっかり効果を得るためには、「あくまでも自社に合ったツールである」という前提のもとで導入する必要があるでしょう。